成績がいい≠頭がいい

成績がいい人間と頭がいい人間は決してイコールではない。

成績がいい人間になりたいのなら、受け身な人間になれば良い。先生の言ったことに対して、うんうんとうなづき、課題を出されたら、その分だけ過不足なく、きっちりと行う。これが間違ってると言われたら、それが間違っているのかと受け入れる。そんなことをしていれば、塾に行かなくとも、小中は成績トップだし、偏差値60越えの高校に行ける。

しかし、そんなこんなで過ごしていると、ある時、自分が空っぽであることに気がつく。絶望する。ほぼ全ての教科が面白いと思うし、ほぼ全ての教科がつまらないと思う。何を感じたのか、質問はないかと問われても、うーん?と唸るだけである。わたしは何も持っていない。溢れんばかりのパワーと才能を持つ周りの人間が眩しすぎて、わたしは井の中の蛙、いや、井の中のミジンコ、ミドリムシ、もはや井の底の泥?嫉妬という感情は何処かに消えた。

受け身を習慣化した人間は、空っぽのまま空っぽを埋める方法もわからず、空っぽの自分に絶望する。結局お前は何が好きなんだ?